源氏物語「花のゆかり 1/2」(夕顔)   問題

 源氏は17歳、正妻の葵上は21歳。後に明らかにされるが、そのころ源氏は六条に住まっていた亡き東宮の御息所(「六条御息所」と呼ばれる)のもとに通っていた。一条天皇のころの京都は東の京の四条以北にのみ人家が密集しそれ以外は荒れていたというので、五条・六条はいわば京都周辺部と考えられる。


 六条わたりの御忍び歩きのころ、 a内裏よりまかでたまふ中宿に、大弍の b乳母のいたく cわづらひて尼になりにけるとぶらはむとて、五条なる家たづねておはしたり。御車入るべき門は dしたりければ、人して惟光召させて、 @待たせたまひけるほど、むつかしげなる大路のさまを見わたしたまへるに、この家のかたはらに、檜垣といふもの新しうして、上は e半蔀四五間ばかり上げわたして、簾などもいと白う涼しげなるに、をかしき額つきの透影あまた見えてのぞく。立ちさまよふらむ下つ方思ひやるに、 Aあながちに丈高き心地ぞする。いかなる者の集へるならむと様変りて思さる。御車もいたくやつしたまへり、 f前駆も追はせたまはず、 B誰とか知らむとうちとけたまひて、すこしさしのぞきたまへれば、門は蔀のやうなる押し上げたる、見入れのほどなく gものはかなき住まひを、あはれに、 C※いづこかさしてと思ほしなせば、玉の台も同じことなり。【夕顔】

※「いづこかさして」…世の中はいづこかさしてわがならむ行きとまるをぞ宿と定むる(「古今集」雑 詠み人知らず)

問1 a内裏・b乳母・d・e半蔀・f前駆の読みを現代仮名遣いで記しなさい。また、cわづらひ・gものはかなきの意味を言い切りの言い方で記しなさい。★

問2 @待たせたまひけるを文法的観点から説明しなさい。★★

問3 Aあながちに丈高き心地ぞする・B誰とか知らむとうちとけたまひてのように思ったのはなぜか。それぞれ簡明に説明しなさい。★★★

問4 C※いづこかさしてのような修辞法を何というか。また、Cはどういう意味か、分かりやすく記しなさい。★★

問5 「源氏物語」の成立した時代・作者の名・作者が仕えた中宮とその父親の名を順に記しなさい。★


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