清岡卓行「失われた両腕」「ミロのヴィーナス」「手の変幻」 解答/解説

問1 現存のミロのヴィーナスが両腕を欠く不完全な美術作品でありながら、なぜか、その不完全さゆえに魅惑的であったから。
 (美術作品がその一部を失っていたら、制作意図や全体像不明な不完全なものとなる、ということが前提になっている。つまり、「不完全」=「欠陥」という常識を逆転、「不完全」=「魅惑的」という理屈。)

問2 高雅と豊満の驚くべき一致を示している美(19字)
 同文に「高雅と豊満の驚くべき合致を示しているところの、いわば美というものの一つの典型であり」とある。特に条件がない時は、できる限り本文中の語・語句を使って答えるようにします。そうしないと本文の真意とは限りなく離れていくことが多いのです。

問3 特殊
 両腕が失われていない本来のヴィーナス像と両腕が失われている現存のヴィーナス像について二項対立で論じられている。(蛍光ペンなどでマーク)。
   「特殊」⇔「普遍
   「部分的な具象」⇔「ある全体性
   「二本の美しい腕」⇔「存在すべき無数の美しい腕への暗示=微妙な全体性」。
   「限定されてあるところのなんらかの有」⇔「おびただしい夢をはらんでいる無
 漢字2字という指定に合致するもの。

問4 (例解1) 水平を指さす手〈実態〉が、向かうべき未来の象徴となっている。 (例解2) 唇の前に立てられた人差し指〈実態〉が、何も言うなという命令の象徴となっている。
(もちろん、「象徴」するものはコンテクスト〈文脈〉によるんだけど。)
advanced Q.
   (1)「部分的な具象の放棄」と同意義となる6字の一続きの語句を本文中から抜き出せ。

   (2)「美術品であるという運命」とは具体的にはどういう運命なのか分かりやすく説明しなさい。

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