芥川龍之介「羅生門」(前編)   ヒント

   どの問も難しい。感覚的に、うわべだけ読んでも答えらません。作品が語ろうとしていることを正確かつ深く読み込み、平安末という時代状況や「下人」として登場している人間などに想像力をはたらかせ、頭脳を全開させてよくよく考えてみましょう。ヒントにあるキーワード・キーフレーズは教科書本文を蛍光ペンなどでマークして考えること。

問1 冒頭の一文は、主人公「下人」がいつ・どこで・何をしていたかが語られているよね。「暮れ方」の後には夜が訪れ気温も低くなる。「雨やみを待っていた」があいにく雨足は強くなるばかり。夜・寒さ・雨をしのぐため「下人」が取らざるを得なかった行動は…?「形式1段落(ある日の…)から6段落(…ふみかけた。)までの「本文の中から最も適当な8字」という条件も念頭に置いて本文をしっかり読み直してよく考えてみてね。 

問2 年齢は…? そのしぐさの背後の心理は…? 

問3 当時の庶民はどうやって生計を立て生活していたのか想像してみよう。現在を前提にしても、作品の世界は理解できない。農業、漁業、狩猟、行商など考えられるよね。また、多種多様な仕事があるわけではなく、仕事にありつけるのは幸運なことと思ってもいい時代。ここでは貴族や豪族などの裕福な家に住み込んで家事や家業や雑用に従事するいわゆる奉公をしていたと考えられる。そんな前提のもと「下人」が「永年、使われていた」から「下人」の人物像を想像してみよう。

問4 「下人」の年齢、本文の「下人の sentimentalisme に影響した」「とりとめもない考えをたどりながら」に着目して考え、まとめます。

advanced Q.2 「雨の夜」→この小説の状況と時間帯・天候の設定から考える。 「羅生門」→どういう場所であり、建物なのか。1段落に「するとその荒れ果てたのをよいことにして、狐狸が棲む。盗人が棲む。とうとうしまいには、引き取り手のない死人を、この門へ持ってきて、捨てていくという習慣さえできた。そこで、日の目が見えなくなると、だれでも気味を悪がって、この門の近所へは足ぶみをしないことになってしまったのである。」とある。 「死人の髪を抜く」→どんな性格の行為なのか。「それから、何分かの後である」で始まる段落の最後にも「この雨の夜に、この羅生門の上で、火をともしているからは、どうせただの者ではない」と同趣の表現がある。


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