鷲田清一「自分・この不思議な存在」2/2  ヒント

問1 語意や修辞などの基本、日頃から正確に理解して読むようにしてください。

問2 指示語の指示内容は、直前、その直前…とさかのぼり、「こと」などを補うなどして指示語に代入、文意が通るか確認。ただし、要約しなければならなかったり、指示内容が指示語の後にあることもあり、そのケースが出題されることも知っておく。ここでは、「それに」は「接触すると」を修飾していると考えてとらえる。

問3 「手をつなぐ」とは「他人の身体に触れること」の一例としてあげられている。それは、前段に「からだを内側から感知し合う」、次段に「自分が自分でなくなる」「そこを通して自分と他人の意識が行ったり来たりする」ことだと述べられていることに気づく。字数指定から考えます。

問4 読解する際、繰り返される語・語句とともに、同内容の別表現に着目するのも大切。「10〜15字の一続きの語句」の制限はヒントともなる。

問5
   1.問1に同じ。
   2.直前の「異物をたえず摘発し続けないでは自分の存在を保持できないような、そういう〈わたし〉の衰弱した状態」の背景を、「自己同一性の免疫力が低下しているからこそ、自分ではないもの、異質なものを一種のウイルスとしてとらえ、身体の内部あるいは表面から、身体を取り巻く環境から、そういう異物を徹底的に排除していこうとする」ととらえている。「免疫力」とは、自己と非自己とを弁別し、非自己を攻撃することによって自己を守る力のこと。「自己(を守る)」、「非自己」、「異物を…排除」を念頭に置き、1/2の主張もふまえて考えてみてください。

advanced Q.1 「手をつなぐ」とは「他人の身体に触れること」の一例としてあげられている。それは、前段に「からだを内側から感知し合う」、次段に「自分が自分でなくなる」「そこを通して自分と他人の意識が行ったり来たりする」ことだと述べられていることに気づきましたか? 字数指定から…?


advanced Q.2
    1.前段に、「異物をたえず摘発し続けないでは自分の存在を保持できないような、そういう〈わたし〉の衰弱した状態」とあります。

    2.意図や目的とは真逆の結果となるのは…?



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