鷲田清一「自分・この不思議な存在」2/2  問題

【本文】 教科書などの本文の各形式段落の冒頭に、次のよう[算用数字]を付してください。

 1他人から自分の存在を

 2こんな情景がふと

 3指先がちょこんと触れる

 4指先が、皮膚の表面が、自分の先っぽになっている

 5が、わたしたちにはそれとは別に

 6あるいは、風呂場でからだを

 7それにしても

 8それにしてもわたしたちは

 9わたしたちは自分の表面

 10どうしてそんなに躍起に

 11そういえば、八〇年代というのは

 12「大人」の世界も同じ

 13ここで〈ピュア〉や〈クリーン〉とは

 14こうした清潔シンドロームについては


【問題】 (〇段落.第〇文)


問1 (6.3)Aコアの意味を漢字二字で記しなさい。また、(12.4)Dさらさら、すべすべ、すっきりのような修辞法を何というか、外来語で記しなさい。★

問2 (4.2)@それの指示内容を二字で記しなさい。★★

問3 (7.1)Bいつからわたしたちは手をつながなくなったのだろうについて、ここでは「手をつなぐ」とはどういう意味があることなのか。本文中から二十字以上二十五字以内の一続きの該当する語句を抜き出しなさい。★★

問4 (11.1)C清潔への強迫観念と本文中で同意義となる10〜15字の一続きの語句を抜き出しなさい。★★

問5 (13.3)E自己同一性の免疫力について、
   1.「自己同一性」の外来語を記しなさい。★
   2.「自己同一性の免疫力」とは、ここではどういうことをいうものか。「自分・この不思議な存在」1/2の主張も踏まえて具体的に説明しなさい。★★★

advanced Q.1 (4.1)指先が、皮膚の表面が、自分の先っぽになっているとは、どういうことか。最も適当なものを次の中から選び、記号で答えよ。

  ア 指先や皮膚の表面に、他人との接触を拒否したいという心情が凝縮されていること。
  イ 指先や皮膚の表面が、自分の内面とは遠い存在であること。
  ウ 指先や皮膚の表面に、他者を敏感に感じ取る意識が集中していること。
  エ 指先や皮膚の表面から、少年と少女の恋の始まりを読み取ることができること。
  オ 指先や皮膚の表面へ向かって、痛みのようなものが行き来する。

advanced Q.2 (14.4)「浸透不可能な壁の隔たりを設置することが、壁の内部を脆弱にするというパラドックス、これは文化全体についても言えるだろう。」について、

  1.ここでいう「パラドックス」とは具体的にはどういうことをいうものか。「〈わたし〉という存在」という言葉を必ず使い、分かりやすく説明しなさい。

  2.「これは文化全体についても言える」とあるが、その例に該当するものを次の中から一つ選び、記号で答えよ。

   ア 国際理解教育が自国の文化を軽視する結果になる。
   イ 交通網の発達が渋滞を引き起こす。
   ウ 親の過保護が子供をひ弱にしてしまう。
   エ 学問の細分化がその発展を促進する。
   オ 経済優先が人々を自己中心にしてしまう。
   カ 資本が大きくなるほど競争力が強くなってしまう。





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