夏目漱石「現代日本の開化」2/2  ヒント

問1 「食客」は、自然な経路を経ないで西洋の開化の潮流に身をゆだねている日本を、「気兼ねしている」は、そうしなければ国家として存在できないので自国の数倍複雑の程度に進んだ西洋の開化を受け入れざるを得ないことを比喩。

問2 「現代日本の開化」が外発的であるゆえにどういう結果をもたらしているのか…「衣を脱いだ蛇」のようではないとか、「借り着」「食客」をしているようだとか、「食膳」で味わう前に別の料理が出されるという例を示して述べてあることです。

問3 直前の「自分はまだ煙草を喫っても碌に味さえ分らない子供の癖に、煙草を喫ってさも旨そうな風を」するようなことです。この「子供」と「さも旨そうな風をする」とは何のたとえなのか、40字以内でまとめまようとするとキー・ワードが残ることになります。

問4 この後に述べてあり、難しくない。

問5 「子供」が日本の現状を、「大人」が西洋の開化を例えている。困難なことだがやり遂げようとするということ。

問6 学生をあるレベルまで引き上げようと努力するが、実際には学生がついてこれず誠実な教授ほど悩むことになる…? それとも、自分の研究を極めようとするが、いつまでも行き詰まりとその打開という局面が続くばかりで落ち込んでしまう…?ここでは、西洋人が百年を費やして成し遂げたことをその半分足らずの期間で成そうという話題、58字はヒントでもあります。

問7 「機械的」→「外発的」、「内発的」←?? と、二項対立ととらえれば難しくありません。

問8 海外の事情に無知なほど、偏狭なナショナリズムを持つことになる。

advanced Q. 前段の「悲観的の結論」、そして、この段の提言(「どうしてこの急場を切り抜けるか」)を具体的かつ簡潔にまとめます。

夏目漱石「現代日本の開化」2/2 解答用紙(プリントアウト用)

夏目漱石「現代日本の開化」2/2 問題

夏目漱石「現代日本の開化」2/2 解答/解説


夏目漱石「現代日本の開化」1/2 問題




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