源氏物語「明石の姫君の入内 1/2」(藤裏葉)   問題

 次の文章は、三才の時紫の上の養女として育てられていた明石の姫君が東宮の女御として入内し、紫の上と明石の君がはじめて対面する場面である。これを読んで後の問いに答えよ。

 御参り(明石ノ姫君ノ入内)の儀式、人の目おどろくばかりのことはせじと(源氏ノ君ハ)おぼしつつめど、おのづから世の常のさまにぞあらぬや。限りもなくかしづき【  @  】奉り給ひて、上(紫の上)は、まことにあはれにうつくしと思ひ聞こえ給ふにつけても、人に譲るまじう、 Aまことにかかることもあらましかばとおぼす。大臣(源氏ノ君)も宰相の君(源氏ノ君ノ子息夕霧)も、ただこのこと一つをなむ、飽かぬことかなとおぼしける。三日過ごしてぞ、上はまかでさせ給ふ。
 (明石ノ君ガ)たちかはりて参り給ふ夜、御対面あり。「かくおとなび給ふけぢめになむ、年月のほども知られ B侍れば、うとうとしき隔ては残るまじくや。」と、なつかしうのたまひて、物語などし給ふ。これもうちとけぬる初めなめり。ものなどうち言ひたるけはひなど、 むべこそはと、めざましう見給ふ。また、いと気高う、盛りなる御けしきを、かたみにめでたしと見て、 Cそこらの御中にも、すぐれたる御心ざしにて、並びなきさまに定まり給ひけるも、いとことわりと思ひ知ら Dるるに、かうまで立ち並び聞こゆる契り、 Eおろかなりやはと思ふものから、出で給ふ儀式のいとことによそほしく、御輦車など許され給ひて、女御の御ありさまにことならぬを、思ひ比ぶるに、さすがなる身のほどなり。   【藤裏葉】

問1 空欄の@に、文意が通じるよう適切なワ行下二段活用の動詞の語を適当な形にして記しなさい。★★

問2 Aまことにかかることもあらましかばとおぼすについて、(1)「かかること」とはどういうことか。適当なものを次の中から選び、記号で答えよ。★★
    ア 明石の姫君の入内の儀式  イ 明石の君に対する源氏の愛情
    ウ 紫の上の実の娘の入内   エ 源氏の威勢

   (2)「あらましかば」の次に、どういう言葉が補えるか。次の形容詞の語から適切なものを選び、かつ、適当な助動詞を付して記しなさい。★★★
       うしろめたし はづかし  つきつざきし  わびし  うれし

問3 B侍れを敬語法の観点から、文意に即して説明しなさい。★★

問4 Cそこらの御中とあるが、どういう意味か。わかりやすく答えよ。★★

問5 Dるるを文法の観点から説明しなさい。訳は不要です。★

問6 Eおろかなりやはと思ふものからを現代語訳しなさい。★★

問7 この文章を読むと、紫の上は破格の待遇を受けていることがわかる。それはどういうことによってわかるか。20字以上25字以内で説明せよ。★★★

問7 「源氏物語」の成立した時代・作者の名・作者が仕えた中宮とその父親の名を順に記しなさい。★

advanced Q. むべこそはと、めざましう見給ふとは、
(1)誰がどうしたというのか。わかりやすく補って現代語訳しなさい。
(2)「むべこそは」とほぼ同じ意味の感慨を表す言葉が本文中にある。その言葉を抜き出せ。




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