雪のいと高う降りたるを、 A例ならず御格子参りて、炭櫃に火おこして、物語などして、集まり候ふに、「 B少納言よ、香炉峰の雪、いかならむ。」と、仰せらるれば、御格子上げさせて、 C御簾を高く上げたれば、 aQ.1笑はせ給ふ。
人々も、「さることは知り、歌などに Dさへ歌へど、思ひこそ寄らざりつれ。なほ aQ.2この宮の人には、さべきなめり。」と言ふ。 (第二百八十段)
問1 A例ならず御格子参りてから、いつもだったらどうであると推測できるか、簡潔に記しなさい。★★★
問2 B少納言よ、香炉峰の雪、いかならむ。という言葉は、誰の何という作品を踏まえたものか。★
問3 C御簾の読みをひらがなで記しなさい。★
問4 Dさへを文法的に説明しなさい。★
問6 「枕草子」の作者名・ジャンル名・成立した時代・作者が仕えた主人の名(2字)を順に記しなさい。時代は、前・中・後期まで答えること。★
advanced Q.1 aQ.1笑はせ給ふから、誰のどういう気持ちが読み取れるか。30字程度で記しなさい。
advanced Q.2 aQ.2この宮の人には、さべきなめりとは、誰がどうだというものか、わかりやすく記しなさい。
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雪のいと高う降りたるを、 @例ならず御格子参りて、a炭櫃に火おこして、物語などして、集まり候ふに、「少納言よ、A香炉峰の雪、いかならむ。」と、仰せらるれば、 Bb御格子上げさせて、c御簾 を高く上げたれば、 C笑はせ給ふ。
人々も、「 Dさることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそ寄らざりつれ。なほこの宮の人には、 Eさべきなめり。」と言ふ。
(参考…「遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き、香炉峰の雪は簾を撥げて看る」)
問1 a「炭櫃」、b「御格子」、c「御簾」の読みを現代仮名遣いひらがなで記しなさい。
問2 @「例ならず御格子参りて」
(1)「例ならず」とはどういう意味か8字以内で記しなさい。
(2)「御格子参りて」とは、ここではどういう意味か。適当なものを次の中から選び、記号で答えよ。
イ 御格子のもとに集まって ロ 御格子を下ろし申し上げて
ハ 御格子から離れて座って ニ 御格子を上げ申し上げて
問3 A「香炉峰の雪、いかならむ」について、
(1)この言葉は誰が書いた何と言う作品の一節を踏まえたものか、順に記しなさい。
(2)この言葉はどういうことを言っているか。次から選び記号で答えよ。
ア 香炉峰の雪の時は、だれの詩だったかしら。
イ 今日は、なんとも寒い日ですね。
ウ 香炉峰の雪の積もり具合は、どうでしょうね。
エ 今日の雪景色は、どのようかしら。
問4 B「御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば」とあるが、(1)「御格子上げさせ」たのはだれか。(2)「御簾を高く上げ」たのはだれか。適当なものをそれぞれ次の中から選び、記号で答えよ。
ア 殿上人 イ 下級の女官 ウ 中宮 エ 清少納言 オ 帝
問5 C「笑はせ給ふ」から誰のどういう気持ちが読み取れるか説明しなさい。
D「さること」とはどういうことをさすか。三〇字以内で説明せよ。
問6 E「さべきなめり」について、
(1)音便について説明しなさい。
(2)一〇字以内(句読点は含まない)で口語訳せよ。
(3)女房たちは、清少納言のどういう点を称賛したのか。そのことを説明した次の文の〈 〉にあてはまる漢字2字の言葉を答えよ。
機転のきいたその当意〈 〉の才知。
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