項王の最期（史記） 問題
※ 問題本文はすべて横書きかつ白文です。問題に取り組む前に、予め教科書などで訓点付きの本文を読んでおいてもいいことにします。
於是項王乃欲東渡烏江。烏江亭長義（★）船待。謂項王曰、「江東雖 ａ小、地方千里、衆数十万人。亦足王也。願大王急渡。今独 ｂ臣有船。漢軍至、無以渡。」 @項王笑曰、「天之亡我、我何渡為。且籍 ｃ与江東子弟八千人、渡江而西、今無一人還。 ｄ縦江東父兄憐而王我、我何面目見之。縦彼不言、籍 A独不愧於心乎。」
乃謂亭長曰、「吾知公 。吾騎此馬五歳、所当無敵。嘗一日行千里。不忍殺之、以賜公。」乃 B令騎皆下馬歩行、持短兵接戦。独項王所殺漢軍数百人。項王身亦被十余創。顧見漢騎司馬呂馬童曰、「 C若非吾故人乎。」馬童 D面之、指王翳曰、「此項王也。」項王乃曰、「吾聞『漢 ｆ購我頭千金邑万戸。』 E吾為若徳。」乃自刎而死。
義（★）→正しくは、木偏に義。
問１ ａ小・ｂ臣の送り仮名になるものをひらがなで記しなさい。★★
問２ ｃ与・ｄ縦・ｆ購の読みを送り仮名が必要なものはそれを含めて記しなさい。★★
問３ ｅ長者の意味を記しなさい。★★
問４ @項王笑の心情はどういうものと考えられるか、所見を記しなさい。★★★
問５ A独不愧於心乎・C若非吾故人乎を、それぞれすべてひらがなで書き下し、現代語訳しなさい。★★
問６ B令騎皆下馬歩行を書き下しなさい。また、そうした理由は何か説明しなさい。★★
問７ D面之について、そうした心理について説明しなさい。★★★
問８ E吾為若徳の「徳」とは、ここではどういうことを言うのか、二十五字以内で説明しなさい。★★★
問９ 項王が烏江を渡らなかった理由を二点あげなさい。★★★
問１０ 『史記』の作者名・成立した時代（二字）・記述の形式の名を順に記しなさい。★
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