※ 問題本文はすべて横書きかつ白文です。問題に取り組む前に、予め教科書などで訓点付きの本文を読んでおいてもいいことにします。
紀元前206年、秦の滅亡後、韓信は項羽の下から離れ、漢中に左遷された漢王劉邦の元へと移る。しかし、ここでも連敖(接待係)というつまらぬ役しかもらえなかった。
ある時罪を犯し、同僚13名と共に斬刑に処されそうになった。たまたま劉邦の重臣の夏侯嬰がいたので、「漢王は天下に大業を成すことを望まれないのか。どうして壮士を殺すような真似をするのだ」と訴え、韓信を面白く思った夏侯嬰は、韓信を劉邦に推薦した。
劉邦はとりあえず韓信を治粟都尉(兵站官)としたが、韓信に対してさほど興味は示さなかった。自らの才能を認めて欲しい韓信は、漢軍の兵站の責任者である蕭何と何度も語り合い、蕭何は韓信を異才と認めて劉邦に何度も推薦するが、劉邦はやはり受け付けなかった。
本文は韓信と蕭何が語り合うところから始まる。本文を読んで後の問に答えなさい。
※向…本来は「郷の下に向」の漢字。
※暗悪…本来の漢字は、「口ヘンに音」と「口ヘンに悪」の漢字。
※義帝之約…最初に咸陽を占領した者を秦の王とするとした義帝との約束。
※玩敝…「玩」は本来は「元にツクリがリ」の漢字。
※抗…本来は「土ヘンに抗のツクリの文字」で、穴埋めにして殺すという意。
問1 @國士無雙の意味を簡潔に記しなさい。★
A所-以、B孰−與、F以為をすべてひらがなで訓読しなさい。★★
問2 CDEの空欄に、次の熟語から適当な者を選んで記しなさい。★★
【 百姓 無比 匹夫 空論 婦人 】
問3 A如失左右手について、(1)訓点を考えて書き下しなさい。★★(2)どういうことの比喩表現になっているのか、わかりやすく説明しなさい。★★
問4 B必欲爭天下,非信無所與計事者、C安能鬱鬱久居此乎、D不能用、E忍不能予、F以義兵從思東歸之士,何所不散、G當王關中を訓点を考えて書き下しなさい。★★★
問5 韓信の項羽についての評価を5点でまとめなさい。ただし、否定的な側面をできるだけ簡潔に(1点30字以内を目安に)記すこと。★★
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