刎頸之交(『十八史略』巻一・趙)  問題

 ※ 問題本文はすべて横書きかつ白文です。問題に取り組む前に、予め教科書などで訓点付きの本文を読んでおいてもいいことにします。

 廉頗(れんぱ)と藺相如(りんしょうじょ)は、戦国時代に趙の恵文王を助けて国の安全をはかった賢臣である。廉頗(れんぱ)は将軍として斉・魏を攻め、また、諸国の侵略を防いだ。一方、藺相如(りんしょうじょ)は使者としてメ(ベ)ンチの会で秦のおどしをはねのけ、恵文王の面目を保った。

 

 趙王帰、以相如為上卿。 @在廉頗右。頗曰、「我為趙将、有攻城野戦之功。相如素賤人。徒以口舌居我上。吾羞為之下。我 a相如、必辱之。」相如聞之、毎朝常称病、不欲 b争列。出望見、輒引車避匿。 c舍人皆 A以為恥。相如曰、「夫 B以秦之威、相如廷叱之、辱 d群臣。相如 e駑、独畏廉将軍哉。顧念強秦不敢加兵於趙者、徒以吾両人在也。今両虎共 f、其勢 C不倶生。 D吾所-以為此者、先国家之急、而後私讐也。」頗聞之、肉袒負荊、詣門謝 E。遂 F為刎頸之交


問1 a・b・e・fの読みを、送り仮名が必要なものはそれを含めて記しなさい。現代仮名遣いでもよい。★★

問2 cとdの「」は何を指すか。それぞれ次の中から選び、記号で答えなさい。★★

  ア 趙王  イ 秦王  ウ 相如  エ 廉頗

問3 @在廉頗右と同じような意味を表している箇所を、本文中から3字で抜き出しなさい。★★

問4 A以為恥・C不倶生を口語訳しなさい。★★

問5 B以秦之威を訓点を考えて書き下しなさい。★★

問6 D吾所-以為此者をすべてひらがなで書き下しなさい。現代仮名遣いでもよい。★★

問7 Eは、ここではどういうことを「罪」としているのか、2点でまとめなさい。★★★

問8 F為刎頸之交とはどういうことか、次から選びなさい。★★

  ア ともに自分の非を認め、強国となるため力を合わせた。
  イ 自分で自分の首を刎ねることで、犯した罪をつぐなった。
  ウ 相手の命じることは何でも従うという固い約束を交わした。
  エ 相手のためなら死んでもかまわないというほどの親交をむすんだ。


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