鷲田清一「身体、この遠きもの」   ヒント

本文のキー・ワード、キー・フレーズを蛍光ペンなどでマークしながら考えてね。

問1 「身体」と「対照(=対義語)」となるのは「魂やこころ(=精神)」が一般的。ここでは、「(=身体)」が「こころ」、さらに、「」と同意義で使われることもあると述べ、「物体という意味はほとんどない」…すると、正解の直前に接近したことになる。

問2 指示語の指示内容は、直前、その直前…とさかのぼり、指示語と入れ替えて文意が通じるものと考える。ただし、指示語より後に指示内容があったり、要約しなければならないことがあり、そういう指示語が出題されることが多い。「こういう」=指示語はここでは直前段落の内容を受けている。直前段落は、@【 その前の段落の内容 】をまとめることで始め、「こうした身体の奇妙な現れ方は、さらに別の局面でも見いだされる」として、A【 新たな主張 】がなされるという構成になっている。この直前段落の主張【 @+A 】を要約することとなります。

問3 「いま・ここ」とは同段落にある「時間」の問題であり、具体的には「変化」するものであり「記憶」するものであると主張されていく。また、「空間に限定する」ことが否定されているが、これは前段落に「空間」という語が3回使用され(キー・ワード)、身体の空間性について述べられていることに気づく。

問4 この段落は、「身体」が「不完全にしか知覚できない」ものであることを主張するもの。「身体」の中でも自分が自分であることの根拠とも言える「」に着目、その「」を自分がじかに見ることができないことを「怖い事実」と述べられている>。なぜ「怖い」というのか?

問5 「ぎくしゃくと」とは、スムーズにいかないさま。「じぶん」と「身体」との「ぎくしゃくと関係」と類似する語・語句がそれまでにないか…?

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