鷲田清一「身体、この遠きもの」  問題

【本文】 教科書などの本文の各形式段落の冒頭に、次のように記号を付してください。

 a1わたしたちにとって
 a2身体(からだ)は、
 a3たとえば、身体は
 a4あるときは、わたしたちの
 a5こういう「神秘」は、

 b1身体は皮膚に
 b2身体はまた、時間的な

 c1物質の塊としての身体
 c2だからこそ、わたしたちは
 c3じぶんの身体のプロポーションが
 c4じぶんがそれであるところの身体が


【問題】 (〇段落.第〇文)について問に答えなさい。


問1 (a4.2)A意のままにできるとほぼ対照となる語句を本文から抜き出して記しなさい。

問2 (a5.1)B『こういう「神秘」』とは、身体のどういうあり方を言っているのか、50字前後で説明しなさい。

問3 (b2.8)C「このように身体の存在を、いま・ここという経験の中心に限定すること、あるいは皮膚に包まれたこの物質的な身体の占める空間に限定することは、どうも身体についての抽象的な考え方のようである」という見解は筆者のどのような主張に基づくのか、『身体は…であり、かつ、…ものである。』という言い方で説明しなさい。

問4 (c1.6)Dじぶんで見ながら制御することのできない顔をむきだしにしておくのは、きわめて無防備なことだについて、その理由を筆者の主張に沿って説明しなさい。

問5 (c4.1)E「身体とのぎくしゃくとした関係」とは、ここでは具体的にはどういうことをいうのか。一つあげなさい。


advanced Q. (c3.4)身体がわたしにとっては、知覚される物質体であるよりもむしろ、想像されるひとつの〈像〉であるについて、「知覚される物質体」と「想像されるひとつの〈像〉」とは、わかりやすく言うとどういうことか。それぞれについて簡明に説明しなさい。



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鷲田清一「身体、この遠きもの」  exercise

【本文】 教科書などの本文の各形式段落の冒頭に、次のように記号を付してください。

 a1わたしたちにとって
 a2身体(からだ)は、
 a3たとえば、身体は
 a4あるときは、わたしたちの
 a5こういう「神秘」は、

 b1身体は皮膚に
 b2身体はまた、時間的な

 c1物質の塊としての身体
 c2だからこそ、わたしたちは
 c3じぶんの身体のプロポーションが
 c4じぶんがそれであるところの身体が


【問題】 (〇段落.第〇文)について問に答えなさい。当HPにもとづいて、別途解答するのにふさわしい問題用紙を作成して、取り組くむのがbestです。


問1 a〜jのカタカナ部を漢字で記しなさい。

  ・(a3.8)別の色で aめ上げる
  ・(a3.9)bカベのように立ちはだかる
  ・(a4.7)痛みが身体のそこかしこを突然 cオソうこと
  ・(a5.4)その痛みをだれか dニンイの他人に代わってもらう
  ・(b1.1)これもだれもが eジメイのことのように言う
  ・(c1.5)それをわたしは fシュウセイ、じかに見ることはできない
  ・(c1.6)それに gチクイチ反応する他人の表情を介して、想像ないしは解釈するしかない
  ・(c1.8)表情を hツクロい、化粧をし
  ・(c2.5)まるで子宮という密室のなかに iモドるかのように
  ・(c3.1)わたしたちは容貌に jナヤむことがよくある

問2 ・(a1.3)「この問題は長く哲学者を悩ませてきた問題でもある。身体といえば魂や心と対照されることが多いが、ほんとうは[    ]と対照したほうが、身体というものの固有なあり方は見えやすい。」の空欄のに適切な漢字2字の語を本文から抜き出して記しなさい。

   ・(a3.7)B「一定のバイヤスをかけてくる」の本文中での意味として最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。

     イ 哲学的にかたよった独特な思想をもたらす。
     ロ ふだんにはない違和感を伴う感じ方をもたらす。
     ハ 身体の不調によって心に悪い影響をもたらす。
     ニ これまでにない奇妙な身体的経験をもたらす。
     ホ 一般とは外れた特殊な視点をもたらす。

   ・(a4.3)C「意のままにできる」と反対の意味になる本文中の10〜15字の語句を抜き出しなさい。句読点・記号も1字と数える(以下同じ扱いとする)。

   ・(a5.3)D『身体はわたしたちにとっていつも「だれかの身体」なのだ』とはどのようなことを表しているか。最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。

     イ 身体は、ひとりひとりの個人にとって、人称としてのわたしと結びついたものとして存在するということ。
     ロ 身体は、わたしに密着した感覚なのであって、他人に代わってもらうことなどできないものであるということ。
     ハ 身体は、「わたしが身体をもつ」と言うのがふさわしい局面でも、わたしの意のままになって働いているということ。
     ニ 身体は、医学研究者にとって、身体一般という抽象的なイメージとして存在するものであるということ。
     ホ 身体は、自身の身体を知覚でないという宿命から、他のだれかの身体を考えるしかないといこと。

   ・(a5.6)E『「わたしは身体である。」と言ったほうがぴったりとくる局面』とほぼ同内容となる本文中の20字以内の語句を抜き出しなさい。

   ・(a5.7)「人称としてのわたしと身体との関係は、対立や齟齬といった乖離状態にあるときもあれば、一方が他方に密着したり埋没したりするときもあるというふうに、どうも極端に[    ]的なものであるらしい。」で、空欄のに次から適当な語を選び記号で答えなさい。

     イ 真逆  ロ 可塑  ハ 敵対  ニ 親和  ホ 基本

   ・(b1.7)G「物体としての身体」を具体的に表している語句は何か。本文中から15字以内で抜き出し、初めと終わりの四字を記しなさい。

   ・(c2.6)H「〈像〉としてのとりとめのない身体」とほぼ同じ内容を具体的に述べた語句を、本文中から15字以上、20字以内で抜き出し、初めと終わりの四字を記しなさい。

問3 ・(b1.2)「が、これもどうもあやしい。[    空欄@     ]いつも座っているじぶんの座席に、ある日別の人間が座っていると、それがたとえ公共的な場所(たとえば図書館)であってもいらだたしい気分になる。」の空欄@に、次のイ〜トを適切な順番に入れ替え挿入し、2番目・4番目・6番目となるものの記号を順に記しなさい。

     イ わたしたちは靴の裏で、道が泥濘かアスファルトか砂利道かを即座に感知するのである。
     ロ 見ず知らずのひとが、じぶんの家族なら抵抗がない至近距離に入ってきたとき、皮膚がじかに接触しているのでなくても不快な密着感に苦しくなる。
     ハ たとえばけがをして、一時期杖をついて歩かなければならなくなったとき、持ちなれぬ杖の取っ手の感触がはじめは気になってしようがない。
     ニ 感覚の起こる場所が掌から杖の先まで延びたのだ。
     ホ 身体の占める空間はさらに、わたしのテリトリーにまで拡張される。
     ヘ 同じようにわたしたちの足裏の感覚は、それがじかに接触している靴の内底においてではなく、地面と接触している靴の裏面で起こる。
     ト が、持ちなれてくると、掌の感覚は掌と取っ手との接触点から杖の先に延びて、杖の先で地面の形状や固さを触知している。

問4 (1)(b2.9)A「身体の存在を、いま・ここという経験の中心に限定すること、あるいは皮膚に包まれたこの物質的な身体の占める空間に限定することは、どうも身体についての抽象的な考え方のようである。」のAで「身体の存在を、いま・ここという経験の中心に限定すること」が「身体についての抽象的な考え方」と言えるのはなぜか、簡潔に説明しなさい。

   (2)Aで「身体の存在を」、「皮膚に包まれたこの物質的な身体の占める空間に限定すること」が「身体についての抽象的な考え方」と言える理由に当たる、30字以内の一文を本文から抜き出し、最初の10字を記しなさい。

問5 (c1.11)B「現在のわたしたちのように素顔を外にさらすよりも、ヴェールで覆っておくほうが、よほど理にかなっているように思われる」の理由を、本文の主張に沿って説明しなさい。

問6 (c4.1)Cの「そういうわたしたちの存在条件」とは、具体的にはどういうことか、50字前後で記しなさい。



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