中村雄二郎「目に見える制度と見えない制度」1/2 解答用紙(プリントアウト用)
中村雄二郎「目に見える制度と見えない制度」1/2 解答/解説
1
問1 (2.1.4)a「相」、(2.4.1)g「統御」の語句の意味を記しなさい。ただし、aは10字以内、gは15字以内で記すこと。
(2.2.3)b「キョジュウチ」、(2.2.5)c「イトナ」、(2.2.6)d「ヒツジュヒン」、(2.2.6)e「シセツ」、(2.3.3)f「カイコン」のカタカナを漢字に改めなさい。
問2 (2.1.1)@「一般に法律が、また制度がなぜあるのか」とあるが、筆者の考えとして適当なものを次の中から一つ選び、記号で答えよ。
ア 個人は集団や社会の中の一部であるから。
イ 大きな集団の中での人間関係が直接的であるため。
ウ 自然物を所有するには社会的な合意が必要であるから。
エ 集団の中における社会的な関係を合理化し客観化するため。
オ 個人は集団を作って生活していて、その秩序を維持するため。
問3 (2.1.5)A「個々人のうちにも社会は内面化されているのである」の「内面化」とは、ここではどういう意味か。分かりやすく説明しなさい。
(2.2.4)B「それ」がさしている内容を述べよ。
(2.2.7)C「自然物に人間の刻印を押すこと」と、ほぼ同意義となる漢字2字の熟語を本文から抜き出しなさい。
(2.2.7)D「自然物を人間化して自己の所有とすること」とは、分かりやすく言い換えるとどういうことか。本文中の語句を用いて述べよ。
(2.4.1)G「人間関係がいっそう複雑化し間接化する」一番の理由はどういうことか。本文中の語句を用いて述べよ。
問4 下記の空欄に文意が通るよう、後のイ〜ホから適当な語句を選んで記号でその記しなさい。
(2.3.3)( E )、自然のままの原野であったならばなんらの争いごとも起こりようがないところに、人々が fカイコンして農作物を作ったり牛馬を放牧したりして住みつくようになると、そしてまた土地の所有権を主張するようになると、そこに、所有地の境界をめぐって争いごとが起こるようになる。
(2.3.5)( F )、境界を接している二人の地主の一方が他の地方に移り住んでいるような場合には、意思の疎通がいっそう難しくなり、悪くなり、もめごともいっそう多くなるだろう。
(2.4.2)( H ) 、社会関係を合理化し客観化することによって社会生活が円滑な安定したものになるのであり、自然物へのはたらきかけによって生み出されたさまざまのものも、私たち人間にとって役立つものとして使われることができるようになるのである。
イ ゆえに ロ ところが ハ 逆に言うならば ニ たとえば ホ かえって
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問一 (ア)〜(オ)のカタカナは漢字に改め、漢字は読みを記せ。
(3.1.7)(ア)ジッシ (3.2.2)(イ)審議 (3.2.2)(ウ)コウフ (3.2.2)(エ)キハン (オ)(3.2.4)拘禁
問二 (3.1.5)a「際立たせて」の語句の意味を答えよ。
問三 (3.1.8)〈 〉Aに入れるのに適当な言葉を、本文中から七字で抜き出せ。
問四 (3.1.2)@「それ」、(3.1.6)D「それ」、(3.1.6)E「そういう」とは、それぞれ何をさしているのか。本文中の語句を抜き出して答えよ。
問五 (3.1.2)A「第二の自然」とは、どういうものか。本文中の語句を用いて説明せよ。
問六 (3.1.4)B「固有の法則」、(3.1.5)C「第一の自然の法則」とは、何か。次の中から適当なものをそれぞれ選べ。
ア 人間の力の及ばないところで、生命の存続に影響を及ぼす法則。
イ 人間の意志のはたらきと無関係にあり、万物を支配している法則。
ウ 親しい者たちの間でのみ理解されて通用する法則。
エ 所属している者たちの意志によって作られた法則。
オ 人間の科学力が進んだことで証明された自然界の法則。
問七 (3.2.1)F「私たちを取り巻く社会的な現実を再組織し秩序立てている」とは、どういうことか。次の中から適当なものを一つ選べ。
ア 制度や法律は人間の意志によって作られており、自然法則とともに万物を支配しているということ。
イ 制度や法律も自然法則と同様に、人間の理性や感情と無関係に存在しているということ。
ウ 制度や法律は社会関係を合理化して、人間関係を客観化するようにしむけているということ。
エ 制度や法律は社会関係を客観化するとともに、新たに制度的な現実を作り出しているということ。
問八 (3.2.4)G「物質的な性格」を本文中の別な語句(八字)で言い換えよ。
物質的な性格
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問一 (ア)〜(オ)のカタカナ部を漢字で記せ。
(3.3.6)(ア)トウギョ、(3.3.6)(イ)キセイ、(3.4.1)(ウ)キハン、(3.4.1)(エ)ダセイ的、(オ)(3.4.5)ソガイ
問二 〈 〉A、B、C、D、Eに入る適当な言葉をそれぞれ次の中から選び、記号で答えよ。
(3.3.3)〈 A 〉、その現実的な力は、意志による規範の仮構を通して初めて存在するのである。
(3.3.6)それらを私たち人(ア)間のトウギョや支配のもとに置こうとすれば、〈 B 〉在るもの、でき上がったも(イ)の、キセイのものとして詳しく知っているだけでは足りないだろう。
(3.4.3)〈 C 〉法律や制度は、そういう性質を含んだものとして社会的に固有の法則や論理を持つのであり、ここに私たちの意志との結びつきが失われるとその惰性的な性格がいっそう強まり表面化して、〈 D 〉私たち人間を支配してくるようになるのである。
こうして、制度によって仲立ちされた現実、社会的な現実Hが社会科学の対象になり得るのであり、(3.4.5)〈 E 〉、制度が私たち人間にとってよそよそしいもの、敵対的なものとして現れてくるのである。
ア 逆に イ したがって ウ すでに エ また オ つまり
問三 本文を二段に分けるとすればどこで切ればよいか。後段の冒頭部として適当なものを次の中から選び、記号で答えよ。
ア それらを私たち人間の統御や支配のもとに…… イ それらの法律や制度が私たちの共同の意志に……
ウ 法律や制度もひとたび作り出され…… エ 運動する物体の場合と同じように……
問四 @・A・B・C・Dの指示するものとして適当なものをそれぞれ次の中から選び、記号で答えよ。
ア 法律や制度 イ 仮構的なもの ウ 人間によって作られた
エ 仮構的なものでありながら現実的な力と意味を持っていること
オ 意志によって設定された規範としての次元と、現実を組織し直すはたらきの次元
問五 E「自然物や道具と同じように考えてはならない」とあるが、それではどのように考えねばならないのか。それを説明している一文を本文中から抜き出し、初めの五字を答えよ。
問六 Fとあるが、それはどういうことを危惧しているのか。本文中から15字以上20字以内の一続きの語句を抜き出して答えなさい。
問七 G「実定化される」の説明として適当なものを次の中から一つ選び、記号で答えよ。
ア 共同の意志による取り決めを文字化し文書化し、それぞれの機関によって審議し決定する。
イ 人間の意志のはたらきの有無にかかわらず存在しており、自然界の内にある万物を配している。
ウ 違反を防ぎ違反行為を罰し、違反者を逮捕したり身柄を拘束したりする。
エ 人間の共同の意志を外部に客観化して示すことにより、社会的な現実を再組織し秩序立てる。
オ 社会生活の実際や変化を絶えず調査し、その問題を解決すべく改定する。
問八 H「社会科学」とは、どのような学問か。「社会科学」に属するものを次の中から二つ選び、記号で答えよ。
ア 哲学 イ 法学 ウ 物理学 エ 経済学 オ 生物学
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