安部公房「棒」 ヒント
キーワード・キーフレーズをマークして考えてみてください。
問1
1. 直前に「今度は自分が夢中になっていた」とあるが、何に…?
2. 「腫れぼったくむくんだような街」「湿っぽい空気」は心象風景でもある。また、「仕事を邪魔されでもしたように叱りつけ」「私は妙にいらだたしく、子供たちに対して腹を立てていた」と書かれている。自分自身のあり方と子供に対する心理を考えます。
問2 B…「子供」は何を求めているのか? C…「子供」は何を目撃したのか?
問3 指示語の指示内容は、直前、その直前…とさかのぼり、「こと」などを補うなどして指示語に代入、文意が通るか確認。ただし、要約しなければならなかったり、指示内容が指示語の後にあることもあり、そのケースが出題されることも知っておく。ここでは前段落に着目できます。
問4 次段「まず分析し、判断し、それから処罰の方法を決めてごらん」、あとにある「当然罰しなければなりません。死者を罰するということで、ぼくらの存在理由が成り立っている」をマーク、着目してまとめてみてください。
問5 直後に「つまりこの男は棒だったということになる。そして、それが、この男に関しての必要にして十分な解答なのだ……すなわち、この棒は、棒であった」とある。「棒」とは何か?…結末近くの「だれかが拾って、生前と全く同じように、棒としていろいろに使ってくれることだろう」ということになる。
問6 前段落の「あまりありふれているので、とくに取り上げて研究する必要を認めないこともある」の理由に当たること。
問7 「棒」は結局どう扱われたのか?
問8 「ちょうど」で始まる段に「手すりにへばりついているのは、子供より大人が多い」、「いや、」で始まる段に「平凡すぎる場合だってあるのさ。つまり、あまりありふれている」、「学生たちは」で始まる段の「申し合わせたように顔を上げて周囲の雑踏を見回した」に着目して、どういうことが暗に言われているのか考えます。
安部公房「棒」 解答用紙(プリントアウト用)
安部公房「棒」 問題
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