建礼門院右京大夫集「悲報到来」 解答

 次の文章は、恋人平資盛(たいらのすけもり)が壇ノ浦の合戦で入水し戦死したとの報を受けた後の、作者の内面を記したものである。これを読んで、あとの問いに答えよ。


 またの年の春ぞ、まことに @この世のほかに聞き果てにし。そのほどのことは、まして何とかは言はん。みなかねて思ひしことなれど、ただ aほれぼれとのみおぼゆ。あまりにせきやらぬ涙も、かつは見る人も bつつましければ、何とか人も思ふらめど、「 A心地のわびしき。」とて、 c引きかづき、寝暮らしてのみぞ、心のままに泣き過ぐす。「 Bいかでものをも忘れん。」と思へど、 dあやにくに T面影は身に添ひ、言の葉ごとに聞く心地して、身を責めて悲しきこと、言ひ尽くすべき方なし。ただ「限りあるにて、はかなく。」など聞きしことをだに(    )、悲しきことに言ひ思へ、これは、何をかためしにせんと、返す返すおぼえて、
  なべて世の fはかなきことを悲しとは Uかかる夢見ぬ人や言ひけん

問1 本文中から断定の助動詞「なり」の連用形の語が使われている文節を抜き出しなさい。

問2 abcdの語の意味を記しなさい。活用語は基本形の形にすること。

問3 空欄のに適当な助詞を、fの意味を漢字1・2字で記しなさい。

問4 @はここでは具体的にはどういうことを言うものか。簡潔に記しなさい。

   ABを現代語訳しなさい。

問5 傍線部T「面影は身に添ひ、言の葉ごとに聞く心地して」はどういうことを言っているのか。わかりやすく説明しなさい。

   傍線部U「かかる夢」とは、ここではどういうことを言うものか。わかりやすく説明しなさい。

問6 「建礼門院右京大夫集」の読みをひらがなで記しなさい。また、成立した時代を答えなさい。

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