夏目漱石「こころ」4/4 (私は猿楽町から…血潮をはじめて見たのです。) ヒント

 キー・ワード、キー・フレーズを蛍光ペンなどでマークして、よくよく考え、簡潔にまとめる。筋力アップ!!!

問1 同段の『彼は「病気はもういいのか、医者へでも行ったのか。」とききました…もしKと私がたった二人曠野の真ん中にでも立っていたならば、私はきっと良心の命令に従って、その場で彼に謝罪したろうと思います』→ Kのことばの性格、それと裏腹な「私」のとった行為の意味をおさえて簡潔にまとめてみよう。

問2 『今ごろは奥さんがお嬢さんにもうあの話をしている時分だろうなどと考えました…なんにも知らない奥さんはいつもよりうれしそうでした…お嬢さんはいつものようにみんなと同じ食卓に並びませんでした。奥さんが催促すると、次の部屋でただいまと答えるだけでした。それをKは不思議そうに聞いていました。しまいにどうしたのかと奥さんに尋ねました。奥さんはおおかたきまりが悪いのだろうと言って、ちょっと私の顔を見ました』に着目。問が求めている内容になるよう簡潔に。

問3 「この最後の打撃」とは、以前、「私」が「精神的に向上心のない者はばかだ」と非難して「打撃」を与えたことに対応している。ここで、Kは「私」の隠された思いと行動、「お嬢さんと私との間に結ばれた新しい関係」を知ることとなる。簡潔にまとめる。

問4 直後の「私は私にとってどんなにつらい文句がその中に書き連ねてあるだろうと予期したのです。そうして、もしそれが奥さんやお嬢さんの目に触れたら、どんなに軽蔑されるかもしれないという恐怖があったのです。」に着目。倫理的に致命傷になると「私」が考えている内容をごく短く。

問5 問4で着目した箇所と同じ。実は、深い罪の意識の裏返しの行為といえる。


advanced Q. aQ1なんにも知らないK、および、aQ2なんにも知らない奥さんとあるが、Kと奥さんの二人は何について「なんにも知らない」のか。それぞれ物語の内容に即してわかりやすく答えよ。

advanced Q. aQ3Kの前に出て、恥をかかせられるとは、「私」が具体的には何をすることになるか、文中の漢字二字の熟語を抜き出して答えなさい。

advanced Q. aQ4もっと早く死ぬべきだったとは、具体的にはいつ「死ぬべきだった」と考えられるか。『…時』と言う言い方で簡潔に記しなさい。





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