問1 「ぬけぬけと」とは、あつかましくという意の副詞。直後の「…、いくらなんでも非常識すぎる。まるで採用されないために、今日まで応募を引き延ばしたと言わんばかりではないか。あきれてものも言えないでいる私」に着目してまとめてみてください。
問2 直後の「青年」の答えに着目、字数制限はヒントでもある。
問3 「選ぶことのできる道が、おのずから制約されてしまう」鞄を「手放さ」ない理由になる。何と語られているかを読み取ります。
問4 《略》
問5 「口にするのもはばかられる」とも言う。「はばかられる」は、遠慮される、ためらわれるの意。「私」はこの鞄をどう見ていたと語られているか。
問6 「青年」は、かって「鞄」に関わるようになった状況と同じ風景を「私」に見ていた?と考えると…
問7 《略》
Advanced Question
1 「あきれてものも言えないでいる」=「青年」は採用されないことにがっかりするだろうが、場合によっては採用しよう(「考慮の余地はあるんだよ」など)というという、「私」の心づもりが…と考える。
2 本来なら青年の「思わせぶり」な態度や「さりげなさ」にひっかかるところであるが…?。
3 「私」は「青年」が「私の事務所」を選択した理由を述べるのを期待していたが…期待vs.結果。
4 直前の「私の額に開いた穴をとおして、どこか遠くの風景でも見ているような」(問6)と関連する「笑い」。
5 直前の「ちゃんと鞄が私を導いてくれている。私は、ためらうことなく、どこまでもただ歩きつづけていればよかった。選ぶ道がなければ、迷うこともない。」に着目。自由と不自由のアイロニカルな関係。
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